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種類の同定

ワカサギ or イシカリワカサギ



ワカサギ イシカリワカサギ

ワカサギ イシカリワカサギ
Hypomesus nipponensis Hypomesus olidus
・吻端が尖る ・吻端が丸みを帯びる
・体色は銀白色 ・体色は茶褐色
・体側の黒色素が少ない ・体側の黒色素が多い
・背鰭基部は腹鰭基部よりやや後ろ ・腹鰭は背鰭基部の直下もしくはやや前から
・海と川を行き来する ・一生を淡水域で過ごす
・気道管が浮袋の前端から発する ・気道管が浮袋の中央やや前寄りから発する



ワカサギイシカリワカサギ
ワカサギイシカリワカサギ
ワカサギイシカリワカサギ

ワカサギ イシカリワカサギ
気道管が浮袋前端から発するのが確認できます 気道管が浮袋中央やや前よりから発しています







両種は一般的に外見での判別は難しいと言われているが、いくつかのポイントを覚えるだけでおおよその判別は可能である。
上記の項目から両種の外見的特徴を比較することで、生きたままの判別が可能。
外見での判別が難しい場合は、解剖し気道管の位置を確認することにより、さらに正確な同定が可能。

世界的に見るとワカサギの分布はロシア沿海州・サハリン・南千島から日本各地。イシカリワカサギはカナダ西部からアラスカ、シベリアやサハリン、朝鮮半島東岸から北海道とイシカリワカサギの方が普通に分布している。
しかし国内における分布はイシカリワカサギは北海道のみと限られた地域でしか見られず、北海道レッドリストにおいて情報不足(Dd)とされている。その大きな理由として、外見が酷似しており正しい同定が行われずにワカサギと混同されている事が考えられる。
したがって当サイトでは両種を詳細に解説し、新たな生息水域の発見や分布情報の把握、生息域保全に役立つ情報となることを願う。


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