ヒメマス/ベニザケ
和名
ヒメマス/ベニザケ
学名
Oncorhynchus nerka
分類
サケ目サケ科サケ亜科タイヘイヨウサケ属
分布
北海道から各地に移植
全長
30cm~80cm
北海道RL
絶滅危惧ⅠA類
生息地
道内各地の湖
飼育難易度
不明
調理法
刺身、塩焼き
備考
体形はやや側扁した紡錘形。鰓耙数はサケ科の中で最も多く、動物プランクトン食性に適している。海洋や湖に降りた個体の体色は、銀白色で腹部は白みがかっている。成熟すると雌雄とも頭部を除き全身が紅色に染まる。
ベニザケが遡上して産卵する河川には途中に湖があり、さらにその湖に流れ込む川がある環境が不可欠である。北方領土の択捉島のウルモベツ湖以外、国内ではベニザケの生息に適した環境がほとんどないが、道内の一部ではヒメマスの稚魚を放流して降海させ、ベニザケとなって回帰させる実験が繰り返されている。
サケとは異なり、稚魚はすぐに降海しないで途中の湖で1~3年を過ごす。
ベニザケもヒメマスも同種で、降海するかしないかの違い。ヒメマスは河川では無く湖を主な生息場所としている。
道内では漁業権が設定されている水域が多いので注意が必要だ。
味はサケ類の中では最も美味。
道内ではイトウの保護を訴える釣り人は多いが本種には無頓着に感じる。 絶滅危惧ⅠB類のイトウを積極的に保護するなら、絶滅危惧ⅠA類の本種はもっと強い意思で保護を訴るべきなのだが、結局はゲーム性の高いイトウフィッシングを守りたいだけであり、それ以外の種にはそれほど関心がないのであろう。
◀ 尾鰭の切れ込みが深い
◀ 婚姻色の出たオス
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