イワナ(ニッコウイワナ型)
和名
ニッコウイワナ
学名
Salvelinus leucomaenis pluvius
分類
サケ目サケ科サケ亜科イワナ属
分布
鳥取県日野川以北
全長
30cm~60cm
北海道RL
生息地
道南の河川中流~上流域
飼育難易度
★★★☆☆ クーラー必須
調理法
塩焼き、刺身
備考
道内における情報が不足している
夏の最高水温が15℃以下の河川の上流域に生息する。アメマスほどではないが、北方ほど降海型が現れる。
エゾイワナに似るが、体側に白色班に加え、橙色または桃色の斑紋が散在する。頭部背面の白色班は吻端にまで及ばない。エゾイワナに比べ白色班が細かい等の違いがある。
肉食性で、動物性プランクトン、水生昆虫、他の魚、水底の小動物、大型のものはカエルやサンショウウオも食べる。
産卵期は10~1月。メスは支流の淵や瀬の岸辺に点在する岩や流木の際など、地形の変化に富んだ暖流部を産卵場に選ぶ。
長野県では、導入された北米産のカワマスと交雑した結果、純系の個体群が消滅した水域もある。他の亜種との区別がはっきりしないこともあり、分布の境界は不明瞭。道内では道南地方の一部に分布しているに過ぎないが、在来か移植されたモノかは不明。そもそもイワナの亜種として細分化するのが適当かは不明だが、道内では明らかに特徴の異なるイワナが2種、もしくは3種存在していることは間違いない。
2019年12月某日、道南地方に住む方から写真が送られてきた。そこに添付された写真は明らかにエゾイワナとは異なる特徴のものでした。腹部に橙色班が見られる事から、オショロコマかと思われたがどうも特徴が異なる。写真は明らかにイワナで、本州で見られる所謂ニッコウイワナ型のイワナと考えられた。
私はすぐ現地に急行し、確かにエゾイワナでは無いイワナが生息している事を確認した。
このイワナが本州のニッコウイワナと遺伝的に同一のものなのか、それとも道内のエゾイワナが変異したニッコウイワナ型の特徴のあるものなのか定かではない。したがって本種が元々道内に分布している在来種なのか、それとも移植放流されたものかは現在もなお不明である。
また、道南地方で捕まえたエゾイワナの中にも白色斑が極端に少ない個体が確認された。したがって道内に分布するイワナは最低でも2種、または3種いると考えられる。道内に分布するイワナはエゾイワナのみとする現在の見解には再考の余地がある。
※あくまで私見であり、科学的根拠に基づいた発言ではありません。
◀ 2019.12月 渡島地方
◀ 2019.12月 渡島地方
◀ 橙色班が見られる
◀ 2019.12月 渡島地方
◀ 橙色班が見られる
◀ 2019.12月 渡島地方
◀ 橙色班が見られる
◀ 2019.12月 渡島地方
◀顔のアップ
◀ 頭部に斑紋は見られない
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