シシャモ
和名
シシャモ
学名
Spirinchus lanceolatus
分類
サケ目キュウリウオ科シシャモ属
分布
北海道の太平洋沿岸
全長
20cm
北海道RL
留意種(N)
主な生息地
太平洋側の数河川。沿岸
飼育難易度
不明
調理法
刺身、天ぷら、塩焼き
備考
北海道固有種
北海道の固有種で太平洋沿岸部にのみ分布する。
海域沿岸部の水深20~30mを主な生息場とする遡河回遊魚で、主に動物プランクトンや小型甲殻類、ゴカイなどを食べている。
2~3年で成熟し、11月~12月に産卵の為一斉に河川を遡上するが、遡上河川も限られた水域のみである。
日没と同時に大群で遡上し、夜間に流れの穏やかな砂礫底に産卵する。流速が非常に重要なようで、早すぎると海水域まで卵が流され死滅、逆に遅すぎると泥などを被り酸欠で死滅するらしい。
ほとんどは産卵後死ぬが、メスの中には一旦海に戻り翌年また産卵に参加する個体もいるらしい。
日頃スーパー等で目にする機会も多い魚だが、一般的に流通しているものは
カラフトシシャモ(カペリン)という海外産の別属の魚である。
側線がシシャモは不完全な事、鱗が大きい事、各鰭が大きく発達する事で見分ける事が出来る。
カラフトシシャモに対し本種は、本シシャモや本物のシシャモ等と呼ばれることがあるが、本来シシャモという魚は本種の事で、また日本の北海道沿岸部にしか生息していない事から是非ともシシャモと言えば本種と周知の徹底を図りたい。
襟裳(えりも)岬を境に東部海域と西部海域における系群の相違が示唆されている。
つまり研究が進めば、今いるシシャモは数種類に細分化される可能性があるということだ。
固有種
とはその地域にしか生息しない種の事を指す。北海道固有種とはつまり、この広い地球上で北海道にしか生息していないということです。
◀ 2019.11 太平洋側河川 下流域
産卵の為遡上してきたところを捕獲。
胸鰭、腹鰭、臀鰭が発達している。
オスは婚姻色で全身が真っ黒になる。
胸鰭が大きく発達している。
下あごが上あごより突き出ている。
胸鰭と腹鰭が大きいのがわかる。
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